私、マンガ家のアシスタントをしているのですが、仕事中気になることが…
それは、「すそわきが」の臭い。
毎日デスクに座って作業をするので、蒸れて臭いが時間と共に強烈に…
このすそわきがの臭いの原因って何だと思いますか?
今回は、この「すそわきがの臭い」がどうして起こるのか、原因をまとめて記事にしました。
すそわきがで悩んでる方が、これから何か臭い対策を立てる時にも、根本的な「すそわきがの原因」を知ることは大切です。
すそわきがの臭いが発生する2つの要因
そもそもの臭いの原因は「汗と雑菌」、この2つの要因によって発生しています。
しかし、たくさん汗をかけば誰でも臭うものですよね。それはすそわきがでなくてもそうです。
それでは、普通の汗の臭いとすそわきがの臭いは何が違うのかを考えてみました。
- 汗の臭い=「エクリン汗腺:7+アポクリン汗腺:3」+「雑菌」
- すそわきがの臭い=「アポクリン汗腺:7+エクリン汗腺:3」+「雑菌」
比率はあくまでイメージですが、こんな感じです。
人間の体には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの汗腺が存在していて、エクリン汗腺から出る汗はほとんどが水分で、ニオイもありません。
対してアポクリン汗腺から出る汗もほとんどは無臭ですが、実はこれがすそわきがの根本的な原因になっているのです。
デリケートゾーンに存在しているアポクリン汗腺から出る汗には、脂肪や尿素、アンモニアなどの成分が多く含まれています。
もともとは無臭だったこの汗も、皮脂腺から分泌される脂肪酸と一緒になると、それを皮膚常在菌が分解することで、すそわきが独特の臭いが発生してしまうのです。
つまり、すそわきがの臭いの原因は主に「アポクリン汗腺から出る汗」+「雑菌」で、決してアポクリン汗腺から出る汗だけ、雑菌だけで臭いが発生するわけではないんですね。
アポクリン汗腺が多くなるのはなぜ?
それはズバリ、「遺伝」によるものです。
アポクリン汗腺は優性遺伝子なので、その数は親から遺伝するんです。
親がわきが体質だと、子どもにアポクリン汗腺の数が遺伝してわきが体質になる場合が多く、すそわきがも同様に併発する確率が高くなります。
結局は遺伝なのね…、という感じですが、これはすそわきがの臭いの原因というより、すそわきがになる原因ですね。
まとめるとこんな感じです。
- 親からアポクリン汗腺が遺伝
- アポクリン汗腺の数が多いと高確率ですそわきが
- 「遺伝によるアポクリン汗腺から出る汗」と「雑菌」により臭いが発生
すそわきがの臭いを助長する3つの要因とは?
すそわきがの根本的な原因は、「アポクリン汗腺からの汗」+「雑菌」と「遺伝」だということが分かりました。
すそわきがの臭いを助長する要因が重なると、さらに臭いを強めます。
その要因とは何でしょうか?
<すそわきがの臭いを助長する3つの要因>
- 食生活
- 雑菌の繁殖
- 病気
このように、すそわきがの臭いを助長する要因として考えられることは様々です。
なぜ、このようなことが要因となりデリケートゾーンの臭いをさらに強くしてしまうのでしょう。
要因別に、詳しく見ていきましょう。
食生活
体の臭いって、食生活で変わりますよね。
一番気づきやすいのが、便の臭いではないでしょうか。
肉中心の生活をしていると、腸内環境が悪くなり便の臭いが強くなったりします。
この便の臭いが強くなることが、どのようにすそわきがの臭いに関係してくるのでしょうか。
<腸内環境とすそわきがの関係性>
お肉などの動物性タンパク質が多い食事ばかりしていると、腸内環境が悪くなります。
そうすると腸内に悪玉菌が増え、その悪玉菌は、有害ガスなどを発生させます。
有害ガスのほとんどは、血中に残るため、血管を通して皮脂腺にたどり着くと、皮脂と一緒に排出されることになります。
排出された有害ガスと皮脂は、皮膚の表面にある皮膚常在菌によって分解され、嫌な臭いを発生させるのです。
これが、すそわきがの臭いを助長させる要因のひとつです。
和食中心の食生活にしたり、肉類を控えて野菜を多く食べることで臭いを抑えられたりします。
雑菌の繁殖
皮膚表面には、汗と皮脂、角質などを餌に増殖を行う細菌が存在しています。
陰部の臭いは、アポクリン汗腺から出る汗を、この細菌が皮脂や角質と一緒に分解することによって「ニオイ」が発生します。
これらの雑菌は、高温多湿のジメジメした環境で増えやすいです。
下着の中は蒸れやすく、生理のときなどは経血があるので、雑菌が好む環境となり繁殖しやすいのです。
そのため、このような環境を避けることが大切となります。
雑菌が繁殖しないように、通気性の良い下着を着て蒸れを防ぎ、生理時はこまめにナプキンを変えること。
これが大切です。
陰部を常に清潔な状態に保つことを心がけるのが、すそわきがの臭いの助長抑制につながります。
病気
陰部の臭いの原因には、婦人科系の病気の可能性も考えられます。
例えば、子宮頸がんや淋病、細菌性膣炎などの病気を発症しているときも、陰部から臭いを発することがあります。
「すそわきがの臭い」なのか、「病気の臭い」なのかは、やはり医師の判断が必要なので、自分で判断できないときは一度病院で検査してもらうのがいいでしょう。
特に、急に臭いが悪化したなど、今までとは違うニオイの変化があった時は、早めの受診をおすすめします。
このように、「すそわきが」により発生する臭いは、食生活や雑菌の繁殖、病気などが影響してにおいを助長させることが分かりました。
「すそわきが」の根本的な原因に他の要因も入ってくると、さらに「すそわきがのにおい」がひどくなるんですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
すそわきがのニオイの根本的な原因は、「アポクリン汗腺からの汗」+「雑菌」と「遺伝」でした。
さらに、すそわきがの臭いを助長させる要因もありました。
「食生活」「雑菌の繁殖」「病気」などです。
「すそわきが」は遺伝によるものが多いので、自分ですそわきがの臭いを解決しようとしても、正直なところ難しいです。
しかし、すそわきがのニオイを助長する要因を抑制する努力をしていけば、臭いを軽減することができます。
「すそわきが」という問題を解決するのは難しいけれど、いろんな対策で臭いを軽減するだけでも、快適な毎日を過ごすことができます。
すそわきが対策の記事はこちらから