すそわきがに悩んでいるなら一度くらいは、「電気凝固法」という”切らない治療法”を耳にしたことがあるかもしれません。
切らない治療法と聞くだけで安心感はありますが、どのくらい臭いがなくなるのか、リスクはないのか、選択肢として考えるべきなのか…、よく知らない人からすれば、実際のところ不安だらけだと思います。
私もそうです。なので、自分なりに調べてまとめてみました。
電気凝固法についてよく知らない人、すそわきがの治療法として実際どうなのか知りたい人にはぴったりの内容です。
もちろん、選択肢として迷っているという人も読んでみてください。受けるべきかどうか、判断しやすくなるはずです。
目次
切らない(※ただし刺す)治療法「電気凝固法」とは
最初にはっきり言っておくと、100%すそわきがの臭いを取り除きたいのであれば、その悩みは電気凝固法では解決できません。
そもそも電気凝固法とは、細い電極針を毛根に刺し、そこに高周波の電流を流して皮脂腺やアポクリン腺を熱凝固させる方法です。
切りませんが、”刺します”。(※局所麻酔をするので痛みは感じません。)
皮脂腺やアポクリン腺を熱凝固させることで破壊することができるので、すそわきがの臭いの元凶にアプローチすることができるんです。
なんとなくすそわきがの臭いを”完全に”なくすことができそうな印象を受けますが、実際はそうではありません。
皮脂腺やアポクリン腺を”破壊しきれない”こともあって、元凶を根絶やしにすることはできないんですよね。そして、破壊したはずの皮脂腺やアポクリン腺が再発することだってあるんです。
同じく切らない治療法である「ビューホット」に似ていますね。電流によって熱を浸透させるか、直接熱を浸透させるかの違いだけです。
こうなると、電気凝固法なんて受ける意味ないじゃんと思う人もいるかもしれませんね。
だけどちょっと待ってください。確かに、すそわきがの完治は不可能ですが、臭いを軽減する効果は抜群なんですよ。
仕組みそのものは「電気脱毛」と同じなので、完全にではありませんがアンダーヘアが薄くなったり、生えにくくなるという恩恵もあります。
となるとどうでしょう。臭いのもととなる汗の元凶を破壊するだけでなく、蒸れやすい環境による臭いの発生も抑えることができるんです。
臭いを100%なくすことはできませんが、軽減して気にならない程度にする効果は十分にあります。
電気凝固法の特徴をまとめるとこんな感じです。
- 電流による熱を利用して皮脂腺とアポクリン腺を破壊する
- 完治はできないが、高確率で臭いを軽減することができる
- アンダーヘアが生えにくくなり、蒸れにくい環境にもなる
電気凝固法のメリット・デメリットは?
もちろんいいことばかりではなく、リスクやデメリットもあります。見比べてみてください。
<メリット>
- 治療してすぐに効果を得られる
- ダウンタイム(治療してから回復するまでの期間)がない
- 傷跡が残らない(半分嘘)
<デメリット>
- 臭いが完全に消えるわけではない(軽減止まりで完治は不可)
- 複数回の治療が必要で、その分お金もかかる
- 保険適用外
クリニックでは、よくメリットとして「傷跡が残らない」ことが挙げられていますが、これは半分嘘です。正確には、人によりけりで傷跡が残ることもあれば残らないこともあるということになります。
というのも、毛穴に針を刺すことになるので、人によっては色素沈着を起こして跡が残ったり、刺した箇所にバイ菌が入り込んで膿ができたり、血豆のようなものがブツブツとできて赤くなることがあるのです。かゆみが出ることだってあります。
切開手術ほどの傷跡が残らないのは確かですが、これは皮膚が強い・弱いや、その場の環境・状況に左右されるものなので、どうなるかは実際のところわかりません。
お金はともかく、私が一番気にしていた、不安だったのがこの問題です。
必ず数回治療することになるという手間はあっても、すそわきがの臭いを大幅に軽減できるのはかなり魅力的です。ですが、傷跡というほどでなくとも、治療跡が残ってしまうと考えるとちょっと思いとどまってしまいますよね。
長い目で見れば傷跡は消えるんでしょうけど、場合によっては半年以上も跡が残ることもあるそうです。完治はしなくていいから、お金がかかってでも、治療跡が残ってでも臭いを軽減したいのであれば…、というところですね…。
複数回の治療が必要なのはどうして?
ここでまた疑問なのが、ビューホットではほとんどが一度の治療で済むのに、”どうして電気凝固法は複数回の治療が必ず必要なのか”ということです。
どうやらその理由には、「毛周期」が関係しているようなんです。
皮膚の上に見えている毛が全ての毛に見えますが、実は見えていない毛もあります。この見えていない毛は、毛周期の関係で「休止期」という期間にあたります。
皮膚の表面からは見えていませんが、皮膚の内側でこれから生えようとする準備をしているんです。
毛が見えない部分には電気凝固法を行うことができず、アポクリン腺がそのまま機能を保ったままとなります。臭いを完全になくすことができない理由のひとつでもありますね。
そのため、休止期にあった毛が生えてくるタイミングで、また電気凝固法を行うと前回アプローチ出来なかった毛穴に治療を施すことができて、前よりも治療した範囲が広くなり、すそわきがのにおいをより軽減することができるんです。
毛周期は、だいたい2~3カ月のサイクルで「成長初期→成長期→退行期→休止期」という流れで毛の生え変わりが行われています。
このサイクルに合わせて電気凝固法の治療をしていけば、におい軽減の効果がどんどん上がっていくというわけです。
なので、電気凝固法は毛周期のペースに合わせて、2~3カ月の間に1回の治療を、2~6回行うことをおすすめしているクリックが多いんですって。
電気凝固法を受けた人の実際の口コミ
実際の口コミから、電気凝固法がどういうものか見てみましょう。
4年前に電気凝固法を受けたことがあります。臭いが少なくなったのは自分でもわかりましたが、1回だけだったからか、3ヶ月後くらいには臭いが戻ってしまったので、あんまり意味がない治療でした。 |
においが気にならない程度になり、成果はありました。赤みも1日経つとなくなりました。部分麻酔をする時に少し痛みを感じましたが、治療中の痛みはなかったです。 |
このように、すそわきがのにおいに効果があった人、あっても戻ってしまった人など様々ですね。
当然だとは思いますが、1回の治療では効果は持続しないようです。
たぶん「効果がなかった」という方は、あと数回治療を行っていれば納得のいく結果になっていた可能性もあったでしょう…
実際には、電気凝固法を受けた人の口コミ数は少なくて、個人的にもビューホットの方が便利良くて人気なんだろうなあという印象です。
しかしクリニックによっては、この電気凝固法を一番おすすめしているクリニックもあるようです。
結局のところ電気凝固方はあり?なし?
仕組みが似ている「ビューホット」と、治療回数と料金の面で比較してみましょう。
電気凝固法 | ビューホット | |
---|---|---|
治療回数 | 2~6回 | 基本1回(場合によって2〜3回) |
料金(1回) | 約8万円~30万円 | 約30~40万円 |
最新治療であるビューホットが高額なのはともかく、電気凝固法でも数回治療を受ければ同じような額になってしまうでしょう。
ただし、一度試してみたいということであれば、電気凝固法はすそわきが治療の中でもベストチョイスだと思います。
安ければ数万円で受けれますし、もしいいと感じればそのまま数回受けてみるのもありでしょう。
すそわきがに悩んでいて電気凝固法を受けるのは、市販商品で対策をしてきたけどダメだったという人や、そもそも治療しか考えていない人にとっての入り口として最適な治療だと思います。
実際、クリニックで相談を受けるのもそういう人が多いみたいです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
すそわきが治療の「電気凝固法」。
もともとは脱毛のために考案されましたが(電気脱毛)、アポクリン腺まで電流を流すことが可能となり、すそわきが治療にも取り入れることができるようになりました。
なので多少の脱毛効果もあり、そして毛周期の関係で数回の通院が必要となります。
「切らないすそわきが治療法」なので、手術よりは比較的安心して受けることができる治療法と言えます。
私も手術や他の治療法を色々考えましたが、一歩踏み出す勇気が持てず、しばらくは何もせず時間だけが過ぎました。
そんな時に「すそわきが対策」のクリームに出会い、実際にそれだけで臭いが気にならないレベルまで抑えることができたんです。
市販に売られているので、とても気軽に使用することができます♪こういった市販のすそわきが対策商品を使用する方法だってあるんです。
自分に合った対策・改善法を見つけましょう。